【丰都鬼城】幽霊が渋滞?中国の黄泉の国への入り口

2022年6月12日丰都県

アクセス

丰都鬼城は重慶北東部の丰都に位置します。

重慶市中心部からの移動手段は以下の通り。

(所要時間約2時間30分):G50S(渝涪沿江高速)を利用し丰都新县城で降ります。

シャトルバス(所要時間約2時間):四公里駅や朝天門から丰都新县城駅まで一時間置きに出ています。
そこから109バスで丰都鬼城のある名山风景区まで移動します。

鉄道(所要時間約1時間30分):重庆北駅から丰都駅(約1時間)まで行き、斜南溪駅行きのバスに乗り換えます。
そこから109番のバスで移動します。

水路(所要時間約6時間):朝天門から丰都行きの船に乗り丰都老县城で下船します。

おすすめ交通手段

重慶北駅から丰都駅まで列車で移動(約1時間)し、そこからタクシーで丰都鬼城まで(約15分、25元~35元程)移動するのが効率的です。

歴史

丰都县は重慶市中心部からおよそ150キロ離れた長江の流れる山岳部に位置します。

丰都の山々では2000年も昔から多くのお寺が建ち並び、信仰の深い土地でした。

特徴深いのが仏教・道教・儒教の三つを祀っている点です。

丰都が”鬼城”すなわちゴーストタウンと呼ばれるようになったのは漢の時代の話に遡ります。

当時寺院の多かった丰都には多くの僧が修行に訪れました。

ある都市に漢の二人の官僚が丰都に道教の修行に訪れ、不老不死を手に入れた伝説が伝えられています。

その二人の苗字が”阴”と”王”であり、繋げて読むと”阴王”つまり”地獄の王”を意味しました。

このことから丰都は以後黄泉の国のある場所として信じられるようになりました。

天堂山の山頂には道教の神様”赵公明”像の額が建てられています。

丰都の存在は古くは聊斋志异や西遊記の中にも確認されます。

聊斋志异(りゅうさいしい)は清の時代に書かれた幽霊や妖狐、神仙にまつわる短編小説集です。

西遊記(さいゆうき)は日本でも有名で、三蔵法師一行が天竺へと旅をするお話です。

どちらの話もフィクションですが、丰都はゴーストタウンとして登場します。

伝説によると丰都鬼城には18の地獄があります。

見どころ

現在の丰都鬼城は伝説に基づいてアトラクション化しています。

山頂まで片道約50分の道には石段が整備され、いくつかの由緒あるお寺が点在します。

道中ではたくさんのバイトの幽霊がせわしなく驚かしてきます。

奈何桥とは死者が渡る橋のことで、善人は真ん中、悪人は左、善悪混ざった者は右の橋を渡ると云われています。

また鼻から光線を出し敵の魂を抜き取る能力を持ったという伝説の漢を祭った哼哈祠という祠もあります。

黄泉の国や不老不死の伝説を学びつつ、運動がてら階段を上り山の空気を楽しむことができます。

多くの詩人が丰都を訪れ詩を詠むなど、丰都は風光明媚な土地としても知られています。

夜は石段がライトアップされ不気味な音楽が流れるなど、お化け屋敷の様な感覚です。

特にお子さんがいらっしゃる方の家族旅行におすすめです。

日中は怖さ控えめなので小さいお子さんでも安心です!

丰都グルメは麻辣鸡や牛肉干、仙家豆腐乳が有名です。

ただし天堂山山頂の道教の神様”赵公明”像の建設後には、設計主が像の頭上から謎の転落死を遂げるなど、曰くつきの話はあるようで。。。

基本情報

基本情報

営業日:月~日
営業時間:07:00-18:00 (4月01日-11月30日)、 07:00-17:00 (12月1日-3月31日)
入場料:100元 (4月01日-11月30日)、60元 (12月1日-3月31日)
観光時間目安:約4時間