香港コーズウェイベイ ガイドブックには載らない豪快日替わり定食

2020年12月17日香港遠征記, その他

紹介するのは香港の銅鑼湾(英名:CausewayBay/コーズウェイベイ)にある穴場の大衆食堂。ローカルに大人気のコスパ最高の日替わりランチメニューをリポートします。

場所と行き方

SOGOの交差点からLee Gardenを抜け香港スタジアムの方向に歩いていくと15分程で食堂が見えてきます。狭い道路に面しています。最寄りの駅は銅鑼湾(コーズウェイベイ)駅で、出口E1から歩いて10分ほど掛かります。

店先にはテーブル席が2つあり店内には20席ほどが並びます。奥の屋根付きのエリアにも数十席が並び相席が当たり前のため、待つことはほぼありません。平日のランチはローカルの会社員で賑わいます。

入店から注文まで

2~3名の店員さんは常時忙しいため、来店時は自分で席を見つけて座ります。正午前であれば店内にも空席が見つかります。年季の入ったエアコンがほどよく効いています。神棚には商売繫盛の神様の関羽像が祀られています。

ランチは日替わり定食のみで4~5種類。すべてスープとドリンクが付いて48香港ドル(約670円)です。通常のコーズウェイベイや金融街のレストランのランチメニューはおよそ850円~1000円し、観光客向けとなると1000円は下りません。

席に着き漢字からメニューを推測し・・・店員さんを呼んで日替わり定食を指差し、飲み物を注文します。コーラ、スプライト、レモンティー、紅茶など(店内の冷蔵庫にあるものは基本頼めます)ラインナップは豊かです。スープは日替わりで一種類のみのため選ぶ必要はありません。レシート代わりにオーダーのメモ書きを渡されるので食後の会計まで取っておきます。

メニューはすべて広東語でホワイトボードに書かれていて、残念ながら英語表記はありません。まさに香港ローカルのお店です。観光ガイドブックにはまず載りません。

ある日のメニュー。広東語は分かりませんが上から順に大雑把に訳すと
・ピーナッツと豚足飯
・瓜と牛肉飯
・キノコと鶏のシチューご飯
・揚州チャーハン
・卵と豚肉の蒸し焼き
漢字からは予想も付かない料理が出てくる場合もあり注文時にはスリルと緊張感があります。周りの席の人が頼んでいるものを見て参考にするのも重要です。

注文を終えたら厨房の横(厳密には厨房の中)にセルフのスープを取りに行きます。重ねられているお椀を取って巨大なお玉で寸胴から好きな量をよそいます。お客さんを厨房に入れるあたりが大変ディープです。こちらは骨付きの豚肉と人参が入ったトマトスープです。物価の高い香港で手頃に野菜が取れるのは貴重ですね。

こちらはホットレモンティー。このレモンスライスの量が香港では標準です。自販機には必ずレモン飲料があるように香港の人はレモンが大好きなんですね。

卓上には無料のお茶と調味料があります。塩、コショウ、ラー油、醤油、味の素などが並び自分の好きなように味をカスタマイズできます。

日替わり定食 一挙紹介

冬瓜火腩飯

冬瓜とロースト豚のご飯
醤油ベースのあんかけが冬瓜と豚肉を包み、ご飯が進む味付けです。基本こちらの食堂はワンプレートで提供され、ご飯はおかずの下にもあるのでボリューム満点(お茶碗二杯ほど)です。

菜粒叉焼炒飯

野菜とチャーシューのチャーハン
細かく刻まれたチャーシューがとてもジューシーです。脂っこさは野菜によって中和され、この量でもぺろりと食べられます。

蘿白炆腩仔飯

大根と豚肉飯
豚肉は皮がパリッとしていて食べ応え十分。醤油とニンニクベースのあんかけが後を引きます。豪快な料理ですがトロトロの大根に料理人の手間が垣間見えます。

土魷蒸肉餅

ミートローフとイカの蒸し焼き
こちらは香港で人気の料理。豚肉のミンチに細かく切られたイカが入り、醤油タレがかかります。一見シンプルなようでイカのコリコリとした触感とネギのシャキシャキ感、絶妙な醤油の味わいが病みつきになります。

枝竹火腩飯

干し豆腐と豚肉飯
こちらも香港人が好きな干し豆腐のスライス(シート状に薄くなったもの)を使った醤油あんかけご飯。甘めのあんかけにコショウが良いアクセントとなりスプーンが進みます。

栗米斑腩飯

白身魚のフライのコーンクリームソースかけご飯
漢字からは想像しにくい料理ですが、シチューのようなクリームソースが白身魚のフライにかかっています。コーンの甘みが際立ちどこかホッとする一品です。

涼瓜牛肉飯

瓜と牛肉飯
見ての通りシンプルな料理ですが、瓜の苦さと濃い牛肉の味付けにご飯が進みます。営業や重労働で汗を欠いた会社員には嬉しいワンプレートですね。

豉椒排骨飯

パーコー(ポークリブ)の豆鼓炒め飯
こちらもガッツリ白米の進む一品。大き目のポークリブは食べ応えがあり、成人男性でも満腹間違いなし。これで670円は驚きです。

お会計

食後は注文時に渡されたレシート代わりのメモ用紙をレジに持っていき、現金で支払います(2019年12月現在カードは使用出来ません)。消費税は無いので1セット48香港ドルです。食器を下げるカウンターは無いのでテーブルの上で少し整理するのみで構いません。現地の人で賑わう食堂でローカルに溶け込み、リラックスしながら地元の味を楽しむひと時を過ごしては如何でしょうか。

おまけ。。。

タンシチュー

定員さんのおすすめでその日のメニューにないタンシチューご飯が出てきました。分厚く切られた牛タンはよく煮込まれていて味が染みています。大き目の玉ねぎやニンジンが豪快ですが柔らかく甘みが感じられ美味です。

酢豚

こちらも定員さんのおすすめ裏メニュー。甘酸っぱいソースに揚げ豚がマッチしていてシャキシャキのピーマンがここちよいハーモニーを奏でます。時々注文に悩んでいると店員さんがその日の裏メニューを進めてくれるので、通い詰めて顔を覚えてもらうのも手ですね。

2020年12月17日香港遠征記, その他

Posted by Shiba Shiba