海底労(ハイディーラオ)の火鍋は美味しい?本場中国での評判

2023年6月4日中華料理, 火鍋

ハイディーラオの歴史

ハイディーラオは、1994年に四川省で誕生した火鍋レストランです。

斬新なサービスやエンターテインメント性を武器にSNSで話題となり、瞬く間に中国全土に店舗を拡大してきました。

2021年末時点では、国内に約1,300店舗を構える中国最大の火鍋チェーンとなっています。

また、2012年のシンガポール進出を皮切りに、中華圏やベトナム・日本・韓国・オーストラリア・アメリカ・カナダなどに出店しており、世界で最も成功を収めている火鍋チェーンと言っても過言ではないでしょう。

ハイディーラオブランドを経営するHaidilao International Holdingは香港で上場しており、時価総額は1.4兆円(2022年8月時点)を超え、非常に規模の大きい飲食グループです。

コロナの影響からか、2021年には約300店舗を閉鎖した一方、新たに約400店舗をオープンするなど、根強い人気が伺えます。

ハイディーラオの名前の由来

海底(ハイディー)は文字通り”海の底”を意味し、撈(ラオ)は”すくう”動作を指します。転じて”海底から幸運をすくい上げる”という意味になります。

また、麻雀用語で「海底撈月」は、最後の牌でアガることを指します。創業者の張勇氏が店名を考えながら麻雀を売っていた所、当時の彼女が海底撈月でアガって喜んでいたことから、ハイディーラオと名付けたと言います。

日本では海底労(カイテイロウ)とも呼ばれる様ですね。

ハイディーラオの日本での展開

ハイディーラオは、2015年に初めて日本(池袋)に進出しました。

2022年8月時点では、東京(池袋・上野・新宿・秋葉原)、大阪福岡に展開しています。

営業時間は、午前11時~翌朝3時まで(*コロナ禍により変更あり)、定休日はありません。

予約も受け付けている様です。

ハイディーラオの特徴

ハイディーラオの特徴は何といってもそのサービス精神です!

待っているお客さんを退屈させない為に、無料でネイルサービスや指ツボマッサージを提供したり、飲み物やアイスを配ったりしています。

中国でハイディーラオが開店した当初は、靴磨きサービスを受けられたり、トイレから出てきた後に手を拭くためのタオルを貰えたりと、至れり尽くせりのホスピタリティが話題になりました。

また、火鍋に入れる麺を注文すると、目の前でスタッフが生地から麺を伸ばし、鍋に入れてくれるパフォーマンスを披露してくれます。また伝統芸能の変面ショーが見れる店舗もあります。

おひとり様には、大きなぬいぐるみを向かいの席に座らしてくれ、一人でも快適に食事ができます。

お客さんはフカフカのソファーに座って、友人や家族とゆっくりと火鍋を囲み、エンターテインメントも楽しむことが出来ます。

ハイディーラオの味

ハイディーラオの代表的なスープは、四川風の麻辣火鍋ではなく、トマトをベースにした火鍋です。

もちろん麻辣ベースのお鍋もありますが、お店のイチオシはトマトベースです。酸味と辛みのバランスがちょうどよく、子供や辛い食べ物が苦手な人でも美味しく食べられます。

キノコをメインにした薬膳的な火鍋も人気です。その他にも、店舗によって豚骨&チキンベースの白濁スープや、ラクサスープ、ザーサイ入りの四川風スープが選べます。

具材は一般的な麻辣火鍋と同様に、野菜や豆腐、キノコ類、お肉、魚介類、麺類などを提供している他、新鮮なホタテやロブスター、カニなど豪華な魚介類も置いています。

鍋はいくつかに区切られていて、異なる味のスープを一度に味わえます。

麻辣火鍋の本場重慶では、タレはごま油にニンニクとネギが基本ですが、ハイディーラオでは、醤油ダレや、ゴマダレ、サテイソースに加え、様々な調味料が用意されています。

自分好みにタレをカスタマイズ出来るのも面白いですね(^_^)

ハイディーラオは中国での人気

前述の通り、ハイディーラオは中国一&世界一の店舗数を誇るブランドですので、当然知名度は中国一です。

しかし実は、ハイディーラオは、ライバルの火鍋チェーンが多い四川省や重慶にはそこまで力を入れておらず、比較的豊かな人が多い上海や北京、広州、深圳など、一級都市と呼ばれる地域に一番多く出店しています。

価格帯も一般的な火鍋レストランより2割~3割程度高めに設定されています。

重慶にハイディーラオが初出店したのは、なんと日本より遅い2019年です。割と最近ですね。

重慶ではやはり火鍋と言えば激辛シビ辛の麻辣味なので、味の面だけ言えばハイディーラオは重慶っ子に大人気とは言えないと思います。ですので重慶や四川では、「ハイディーラオは本場の味ではない」という認識の方が多いかも知れません。

ただ中国全土で人気になるほど美味しいことに変わりはありません。慣れ親しんだ味か、好みの味かどうかの違いですね(^_^)事実、今では重慶にハイディーラオは10店舗ほどあります。

私は一度シンガポールのハイディーラオに行ったことがありますが、普段重慶で食べている麻辣スープとは別物といった感じでしたが、美味しかったですし、何より楽しかったです!

まとめ

四川発祥でありながら、伝統的な麻辣味に固執せず、万人受けする優しい味のスープを開発し、他にはないサービスやエンターテインメントを提供することで、ハイディーラオは世界一の火鍋チェーンに成長したのですね。

皆さんが日本でハイディーラオに行く機会があれば、ぜひ時間のある時に大人数で行って、良い時間をお過ごしください!!

敢えて混んでる時間帯を狙って、ネイルサービスや無料スナックを体験するのもアリかも?

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2023年6月4日中華料理, 火鍋

Posted by Shiba Shiba